4泳法の中で最も才能が必要だと思われがちなのが平泳ぎではないでしょうか?得意不得意が一番はっきりする泳法です。小さなうちから平泳ぎが得意な子はどんどん速くなり、逆に苦手な子はずっと苦手なままというイメージがあります。
しかし、ちいさな頃に平泳ぎが苦手だからといって、今後速くなる可能性は本当にないのでしょうか?JO(ジュニアオリンピック)のデータをもとに遡って調べてみました。

 

 

平泳ぎ苦手は克服できるのか?をJOのデータで検証

こちらは、2016年3月に開催された、第38回全国JOCジュニアオリンピック春季にて男子11~12歳50m平泳ぎ決勝に残った選手の過去の50m平泳ぎ公式大会での記録をグラフにしたものです。
優勝者から順にA君→H君としてあります。
 
まず最初に目につくのは、4位に入賞したD君です。
3年生での最初の記録は56秒40。お世辞にも速いとは言えません。この頃は、本人も親も、まさか平泳ぎでJOに出場できて、しかも決勝に残れるとは思っていなかったでしょう。しかし、D君はここから4年生の始めにかけて急激にタイムを短縮しています。そして4年生の後半で見事JO標準記録を突破しています。おそらく速い遅いではなく、泳ぐたびに自己ベストを更新していったのが楽しくてモチベーションになっていたのでしょう。
 
次に注目できるのは、6位に入賞したF君です。
F君の場合、4年生までの記録が残っていませんが、5年生での最初の記録は43秒93。通常のクラブの選手コースであれば、平泳ぎの練習になると後ろから抜かれまくってしまうレベルかのしれません。しかし、F君の場合は5年生の秋に一気に5秒近くベストを更新しています。おそらく何かコツをつかんだものと思われます。もちろん本人の努力もあったとは思いますが。これほど大幅に自己ベストを更新すれば、一番苦手だった平泳ぎが一気にスタイルワンになる位のインパクトがあったことでしょう。
 
次に注目するべきは、優勝したA君と5位入賞のE君です。
この2人の注目するべき点は、3年生から4年生にかけて、自己ベストをほぼ更新できていない期間が1年近くあるという点です。タイム的にも46秒~47秒ですので、決して速いほうではなかったはずです。平泳ぎに苦手意識を持っている子の多くはこのパターンではないでしょうか?他の泳法はどんどん自己ベストが出るのに、平泳ぎだけはいくら練習しても速くならないというやつです。しかし、この2人も一度壁を突破するとどんどんベストを更新していくようになります。
 
最後は、JO出場を果たした年齢です。
平泳ぎが速い子は最初から速いというイメージがありますが、今回決勝に残った8名のうち、3年生でJO出場を果たしていたのは1名のみ。4年生でも4名と半分だけです。
 
 
苦手な子は苦手意識をもってしまいがちな平泳ぎですが、こうしてみると、他の泳法とは逆にあるきっかけをつかめば急激に伸びる泳法と言えるかもしれません。そのきっかけがどのタイミングで来るかという違いだけでしょう。ですので、あまり苦手意識を持たず、楽しく練習に励むことが重要です。

 

 

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