「○年生で何秒」「○歳で何秒」とかあまり関係ない件を検証

選手コースに通っているお母さんの雑談を聞いていると、「何歳で何秒」とか「何年生で何秒」というのをとてもに気にしていますね。そういう私も例外ではありません。

周りの子供たちが大幅にタイムを縮めたりすると、表向きは喜んでいるものの、内心焦ってしまいます。「男の子はこれからよ」などという言葉もよく耳にしますが、当事者には慰めにしか聞こえないものです。実際、萩野公介や池江池江璃花子は、小さな頃からスーパー小学生として通名だったようですし、そのようなトップスイマーの小学生時代のタイムとも比較してしまいがちです。

では、本当のところはどうなのでしょうか?
2015年3月に行われた「第38回全国JOCジュニアオリンピック春季」の「男子11~12歳50m自由形決勝」のデータを元にして調べてみました。

 

 

まず、決勝に残った8名を下記のように呼ぶこととします。

  • 優勝:A君
  • 2位:B君
  • 3位:C君
  • 4位:D君
  • 5位:E君
  • 6位:F君
  • 7位:G君
  • 8位:H君

この8名が過去どのように自己ベストを更新してきたのかを「スイムレコードどっどこむ」のデータを元にグラフにしてみました。
(E君はデータ過去のデータが見当たらないため、除外します。)

第38回全国JOCジュニアオリンピック春季」の「男子11~12歳50m自由形決勝」のデータ

3年生のベストタイム比較

まず、C君とD君は3年生の前半で既に32秒台を記録しています。特にC君は速い段階でJO標準記録を突破してしまっています。この2人は当時からおそらく地元では有名なスーパー3年生だったのではないでしょうか?

でも、それ以外の選手は目立って速かった訳ではないことが分かります。特に、F君は3年生前半までは40秒すら切れていません。

また、B君は3年生のデータがありませんが、4年生の記録から推測すると、この時点でまだ選手コースに入っていなかったか、公式大会に出場すらさせてもらえなかったのかもしれません。おそらく同じようなレベルだったと想像できます。

ちなみに、出場全選手枠を広げてみると、3年生で40秒を切れていなかった選手は、出場全選手75名中9名もいました。

 

このことから、3年生で速くなくても伸びる可能性は十分にある(むしろそれが普通)ということができると思います。

4年生でJOに出場できないと将来厳しい?

トップスイマーになる条件として、4年生でJOに出場できていないと厳しいという説もあります。こちらも同様に検証してみます。

10歳(4年生)のJO標準記録は29.99秒。このタイムを突破していたのは、何とC君とD君のみです。つまり、そのほかの選手は、少なくとも50m自由形で4年生春のJOには出場できていませんでした。優勝したA君でさえこの時点ではJO突破に遠く及んでいません。

 

ですので、4年生でJO出場を果たせなくても、全く問題はなく、長い目で見ればむしろ普通であるという事が言えます。

まとめ

結論として、小さいうちから速くなくても伸びる可能性は確かにあると言えます。
少なくともJOで決勝に残るレベルまでは問題なく伸びる可能性があります。
現時点では、この1大会の1競技でしか検証できていませんが、別の競技に枠や他の大会に枠を広げてみれば、可能性はもっと広がるはずです。
周りの子より多少遅かったり、なかなか思うようにタイムが縮まらなかったりして、親としてはイライラすることもあるかもしれませんが、一喜一憂せず、長い目で応援してあげることが重要かもしれませんね。

 

 

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